代表的なヘテロポリ酸としては、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、リンモリブデン酸及びケイモリブデン酸があり、これらは強い酸強度と酸化力を有しております。
一般にその酸強度は、強酸性雰囲気においてそれぞれの成分の酸素酸の酸強度よりも強く、固体酸触媒としての能力を有しております。
また、その強い酸化力、特にモリブデン系ヘテロポリ酸の酸化力は、強い酸化剤として機能し、他の化合物を容易に酸化し、それ自身は還元状態になります。　そして還元されたヘテロポリ酸は、適当な酸化剤により容易に再酸化され、酸化触媒としての能力を再現します。

近年ヘテロポリ酸は、特に固体酸酸化触媒として注目されるようになり、ヘテロポリ酸を用いた種々の工業触媒が開発・実用化されています。
高品位のヘテロポリ酸を製造するには、従来は多量のエーテル等を使用する溶媒抽出法によっておりましたが、この方法では工業的規模での大量生産は安全性の面から難しい状況でした。
弊社では非溶媒系での新技術を開発し、世界で初めて工業規模の生産設備を完成させ、市場に供給することができるようになりました。

ヘテロ原子：ポリ原子(MoまたはW)  1：12
主なヘテロ原子  P⁵⁺ Si⁴⁺ (=Xⁿ⁺)
陰イオンの式  [Xⁿ⁺Mo₁₂O₄₀]^(8-n)-  [Xⁿ⁺W₁₂O₄₀]^(8-n)-

■メインの内容が終了しました。 | メインの内容へ移動 | サブメニューへ移動 | メインメニューへ移動 |

↑ ページの先頭へ